さかさま


炎は舐める

天辺から下辺まで
業火は罪を喰って盛り
消滅してもなお舐め続ける

鬼は嗤った
いやらしく、嗤った


泣き叫ぶ己の声は
かつて、誰かが負った痛み

許しを乞う己の涙は
かつて、誰かが流した苦しみ


鬼は唄った
蔑むように、唄った

炎は舐める

何も残らぬように
業火は罪を喰って増す
消滅しても決して許されない


穢れた魂は業となって来世に渡る

Writing by:とうこ / 2015年04月30日