|
遺書
痛みに耐えきれず見上げれば 月を背負って貴方は私を見つめ この世のものとは思えぬ程の輝きを 美しさに酩酊を感じて目を閉じれば もうどうでもいいかと貴方に酔う 死んだように生きているだけならばそれは 差し出された手を迷わず掴む 痛みだらけの運命ならどう転んでも 貴方が導いてくれる世界ならそれはきっと 地獄であっても天国でしょう 差し出された手の上に命をのせた 諦めでもない嘆きでもない 貴方が導いてくれる世界に全てを託して 空になった身体でビルの屋上から新世界へ コンクリートを蹴ってダイブする 高速で流れるネオンを掴むのが合図 地上に戻る前に渡した私の命を 躊躇いなく握り潰して 貴方の導く世界へ連れていって Writing by:とうこ / 2015年10月07日 |