努々


据え置きの嚮後
安価な夢だけが希望

時勢の変化に追いつくので精一杯で
掴み取れず指の隙間を流れていくのは
かつて思い描いていた自身の幻影

仮置きの向来
廉価な現在だけで死に物狂い

無情に去来を繰り返す心もとなさに
何かにしがみ付いて耐え忍んでいるのは
浮き雲の上を徘徊する自身の実影

いたずらに過ぎていく持て余した時間達は
なんの形も得ず過去に散り失せてしまう

置き去りにされた期待
逆行する事無く錆びついていく

Writing by:とうこ / 2015年08月31日