僕は知っている


彼女は何かあると押し黙る
そして煙草の本数が増える

有害な煙と共にのみこむのだ
本音を
吐き出さずにゆるりと、肺に融かして

彼女は何かあっても語らない
そして差し障りのない口数が増える

意味のない会話と共に乗せるのだ
憂さを
気取られないように、笑顔に隠して


僕は知っている


彼女はいつの間にか居なくなる
そして静かに涙を流す

汚い感情を落とすように泣くのだ
一人で
見つからないように静かに、涙に融かして

彼女はワザと明るく振舞う
そして何も無かった事にしてしまう

押し殺すようにおどけて笑うのだ
ずっと
気づかれないように、痛みを隠して


僕は知っている


彼女は強い女性でもある
彼女は弱い女性でもある

完璧でもあるが脆くもある

僕は知っている
誰も知らないけれど

僕は知っている
彼女は知らないけれど

彼女を見つめていたから、僕は知っている

Writing by:とうこ / 2015年04月14日