貴方になりたかった私


もしも
明日、私が死んだとしても
きっと
貴方は、頬を濡らす事は

ないだろうね

もしも
明日、貴方が死んだら
確実に
私は、後を追い縋って逝く

でしょうね


美しい世界は貴方、醜い内心は私

償いの言葉は砕け散った、虚ろな目
要らないモノ、貴方は振り払う

美しい貴方の世界
醜さには染まらない貴方の世界

醜い内心の中心に棲む私
美しさに憧れ土足で踏み荒らした私

私も美しい世界の住人になれるような気がしたんだ
この醜さが浄化されて貴方のようになれると思ったんだ

あまい果実の匂いに誘われた虫の如くいやらしく
集り覆って皮膚に針を突き立て蜜を啜り続けた

嫌がる貴方の体を押し付けてでも

もしも
明日、私が死んだとしても
絶対に
貴方は、何事もなかったように

素通りしていくんでしょうね

これは当然の報い、なのでしょうね

Writing by:とうこ / 2015年03月22日