年老う時、思う頃


鋭い感性は緩やかに削れて
狭い懐は寛容に膨らんで

年を取ると丸くなるって上手いこと言ったもんだ

怖いものなんてなかった幼さを残した少女も
痛い思いを山ほどこなし立派に廃れた大人になった

鋭く尖ったナイフも今じゃ錆だらけの鉄屑に

それが悪い事って訳でもないし筈でもないのに
どうしてこうも穴が開いたような感傷の味がするのだろうか

Writing by:とうこ / 2015年03月09日