寡黙なその人


寡黙な人でした
黙って隣にいる人でした

けども

温かい人でした
優しく包むこむ人でした

その存在に

どれだけ救われたか
どれだけ助けられたか
どれだけ慰められたか

何も言わない人だったけれど

黙って悲しみを拭ってくれる人でした

けども

穏やかな趣きの下に憂いを隠した人でした

私は何か還せていましたか?
幸せの合間に訪れる残像は、あの頃のままで私を護り続け
もらうばかりだった優しさは数年経った今でも胸を締め付けています

Writing by:とうこ / 2015年02月16日